<3分で読める短編小説>世にも奇妙な物語 日記が2っ来

題名 日記が2っ来

 

 昨日はこんな日だった。
その前の日はこんな日だった。
その前の前の日はこんな日だった。

と日記を振り返っていた。

そして、一か月前の日の日記を振り返ったときにあることに気がついた。

もも
「同じことをやってるわたし」

一か月前と今日、同じことを書いていたことが分かった。

一か月と一日前の日記を見てみた。
それは前日と同じことを書いていた。

その前の日その前の日も一か月後と同じことを書いていた。

そのことを考えると明日、一か月前の次の日のことが起こる。

恐る恐る見た。

 

「もう告白なんてしない」

 

ずっと好きだった人に告白した日だった
やんわり断られた記憶がある。

なにはともあれ、明日告白をするということだ。

特に好きな人がいない
もしかしたら一目惚れするのか。

それか、何か秘密を「告白」するほうなのかと考えながら
その日は眠りについた。


 次の日、

このことをカフェで女友達のみゆきに相談した。

もも
「昨日、一か月前の日記と今日の日が同じことを書いていることがわかったの」

みゆき
「えーっ、そんなことがあったの!
 なんて書いてあったの?」

もも
「もう告白なんかしないって」

みゆきの顔が曇る

みゆき
「そうなんだ…誰かに告白したの?」

もも
「前から話していた男の子に告白したの」

みゆきの顔がさらに曇る

 

みゆき
「ごめんごめん本当にごめんなさい。
 私、その男の子と付き合っているの!」

ももは頭が真っ白になった。

もも
「嘘でしょ、応援しててくれたじゃん、どうしてよ」

みゆき
「ももの話を聴くたび、
 どんどん好きになってしまったの」

もも
「…」

無言でカフェを出ていった。

みゆきが100%悪いことはない
みゆきが付き合ってなかったら、
ももは付き合えたのかということも考えたくもなかった。

でも、みゆきが私に黙っていたのがかなりショックだった。


ももはもう一人の仲良い女友達
はるかに話した。

もも
「いきなり家に来てごめん」

はるか
「本当にびっくりしたよ、どうしたの?」

もも
「かくかくしかじか…」

はるかの顔が曇る

もも
「はるかどうしたの?」

はるか
「私その人に昨日告白されたんだけど」

もも
「えっ、どうしたの?」

はるか
「告白はOKしちゃった、
 でも今日ももに話す予定だったの」

また、裏切られてしまった。

もも
「なんでOKしちゃったの」

はるか
「ももの話を聴くたびに、好きになってしまったの」

もも
「…」

 

裏切られた気持ちと最低男を好きになった自分が嫌になった。

もしかしたら、相談って思っていた行為があっちからしてみれば告白だったのかな。


家に帰って、
日記を開いた。

まさか本当に
「もう告白なんてしない」って書くと思わなかった。

 

みゆきやはるかに相談することが、
「告白」になるなんてね。

疲れたももはそのまま寝てしまった。


翌日

ひどく気分が悪い状態で目を覚ました。

見ようか見ないか迷ったが一か月前の日記を見た。

 

「もう告白なんてしない」

 

あれ、また同じだ。

その次の日もその次の日も同じだ。

あれ、あれ、あれ、あれあああああああああああああああああああああああああああああ

システムエラー…システムエラー…システムエラー…


研究所

みゆき
「おっ、
システムエラーした感じかな」

はるか
「やっとだね!」

みゆき
「負の感情入れすぎると壊れるなんて、もうほぼ人間だな。」

みゆき
「全く、国が人工知能の調査しろなんて言うから」

はるか
「ほんとね、嫉妬・裏切り・悲しみまでロボットに組み込む必要なんてあるかしら。」

みゆき
「それね。あと君バイト代100万円ね。一年近くよく頑張ってくれたわ。」

おとこ
「何とか上手くいって良かったです。では失礼します。」

 

ももの日記はこれ以上書かれることはなかった。


Twitter(@fu_zo

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